骨をならす
骨をならす矯正とは?
時々、質問を受けます。「骨をならす矯正はやりますか?」という質問です。以前、お伝えしたように音がなるかもしれない矯正は必要であればやりますが必要ない場合はやりません。検査を踏まえたうえで、必要と判断した場合は矯正をします。あくまでも、必要かどうかです。また、必ずしも音がなるかは別になります。(音をならすためにやっているわけではありません。)そもそも、骨をならすと言いますが、本当に骨をならしているのでしょうか?これは、違います。矯正時に聞こえる音は、骨が当たったり、こすれたりする音ではありません。骨と骨が関節している場所に正しい動きをつけるために矯正を行っているのですが、関節には関節包というものがあり、関節を覆っています。矯正時、この空間にある空気が抜ける時に音がします。(関節包内が陰圧になることで音がするとのこと。)よって、骨がぶつかったり、こすれたりしてしているわけではありません。
イラストで学ぶ解剖学 医学書院(イメージ図)
関節には適切な距離が必要なのです。 関節は骨と骨がジョイントしているのですが、実際は重なりあっているわけではありません。関節腔という空間が必要になります。つまり、骨と骨の間に適度な空間があるのです。この空間が大切になります。骨と骨の距離が離れていると正しい動きはできませんが、近づきすぎていても正しい動きができなくなります。関節にとって適切な距離があるのです。
カイロプラクティックの矯正は何をしている?
カイロプラクティックの矯正は関節の動きを正していきます。それは関節、筋肉、神経系にアプローチしています。そのための方法として、骨にコンタクトする矯正や筋肉に刺激を入れる矯正や筋肉の反射を利用した矯正を行っているのです。よって、カイロプラクティックの施術は骨をならしているわけではありません。ちなみにご自身で関節をならすのはやめましょう。靱帯や組織を傷つける可能性があります。また、動きの悪いところが正しく動いているかはわかりません。気をつけましょう。わからない点や不安な点がありましたら、遠慮なくお尋ねください。よろしくお願いします。