「肩こり解消」で思わぬ被害!? ~癒やしブームの陰で何が~
健康被害が増えている・・・⁉
以前、HNKのクローズアップ現代で「肩こり解消”で思わぬ被害!?~癒やしブームの陰で何が~」というタイトルで放送がありました。
慢性の肩こり・腰痛は男女とも最も数の多い健康障害だ。マッサージや整体、リラクゼーション等はブームと言われるほど施術を受ける人が増えており、市場規模は1兆円に迫るとみられている。ところが今、健康被害が全国で相次いでいる。国民生活センターへの相談はこの9年間で9000件以上、特に、脊髄損傷や肋骨骨折といった重篤なケースが増えている。背景には、整体やリラクゼーションなどには国家資格が存在しないため基礎的知識が足りない人でも施術ができること、免許が必要な接骨院などでも規制緩和で店舗が13万か所まで拡大、技量不足の施術者の増加を招いていること、などがあることがわかってきた。
NHKホームページより抜粋
肩こりや腰痛を改善するために、マッサージやリラクゼーション、整体などを利用する人が増えていて、その市場規模の拡大とともに健康被害が増加しているという内容でした。その原因は基礎知識が足りない、経験が不足している施術者が増えていることにあるとの放送でした。柔道整復師や鍼灸指圧マッサージ師のように国家資格を取得している方でも経験が少ないため、こういった被害が増加しているという内容もありました。国が実施している国家試験に合格した方でさえもそういう事態が起こるということです。
カイロプラクティックはどうなのか?
この問題はカイロプラクティックも含まれています。再三お伝えしているように、カイロプラクティックは国家資格がありません。これはカイロプラクティックに関する法律がないということです。よって、誰でもカイロプラクティックの施術を行ない営業することができます。当然、実際はカイロプラクティックの施術は簡単にできるものではありません。理論根拠となる学問(解剖学や生理学をはじめとする医学)知識がなければ実際に施術を行なうことは不可能です。この放送には、いろいろな意見があると思いますし、個人的にも主張したい部分もあります。しかし、現実にいろいろな健康被害がおきている現状、謙虚に受け止め、カイロプラクティックも含め業界全体で取り組む必要があると思います。
話は戻りますが、国家資格であれ認定資格であれ、資格があっても、残念ながら健康被害がなくなるわけではありません。医療であっても医療事故やミスは起こります。ただし、資格がある場合、健康被害がおこる確率は確実に低くなります。治療や慰安など健康ケアについて、医療も含めて真剣に考え、必要であれば資格や免許更新などの制度化を進めていくことが望まれます。患者さんやユーザーが自分自身の状態にあった治療や慰安を安心して受けることのできる仕組みをつくる必要があるでしょう。当然ながら、誰もが健康被害に遭いたくはないし遭わせたいと思っている治療者や施術者はいないと思います。だからこそ、そのための勉強と技術の習得が必要になるわけです。健康被害を出さないための努力と経験が必要になるのです。
私事になりますが、カイロプラクティックの国際基準であるWHO基準の教育時間と内容を満たすためのプログラムを受講中し、このプログラム修了と審査試験の合格をもって、WHO基準のカイロプラクターとなりました。国家資格ではありませんが、このプログラム修了によって確実に安全性は高くなります。また、豊洲カイロでは技術訓練や院内研修を積極的に実施しています。何よりも安全性を第一に考え、その上で皆さまに満足頂ける施術を提供できるように努力をしています。今後も、健康被害の確率を少しでも低くしていくためにも、慢心せず、謙虚な気持ちで日々の施術にあたらせて頂きます。ご心配やご不安な点などありましたら、遠慮なくお問い合わせください。