002 慢性的な肩こり
東京都新宿区にお住まいの20代女性看護師
幼い時より肩こりを感じていた。仕事中でも休みの日でもすぐに肩がこり重い感じがつきまとっているとの事で来院された。定期的にマッサージを受けるがその時は良くてもすぐにまた肩こりになってしまう。
首や肩に痛みはなく、とにかくこっている感じが強いとの事で可動域検査等もとくには問題がなかった。姿勢の分析では立位、座位とチェックすると両肩が下がるいわゆるなで肩であり、それに合わせて胸椎(背骨)の後彎が強かった。(背中が丸くなっている:猫背)肩の筋肉の緊張は強かったが、それよりも胸椎の後彎によって肩甲骨あたりから腰にかけて背中の筋肉も緊張していた。首や肩、肩甲骨周りの筋肉を緩める施術を行うことはもちろんであるが、背中の筋肉を正常に働かせることを重点的に行う。そして、正しい姿勢を意識してもらい、エクササイズを行うようアドバイスする。3回の施術でかなり楽になり、4回目以降はほぼ肩こりを感じることがなくなった。現在は、メンテナンスを兼ねて継続中。
コメント:肩甲骨は筋肉で支えられています。関係している筋肉が正常に働かないと肩周辺の筋肉は緊張します。また、この場合正常に働けなくなる原因が胸椎(背中)にあるので、それを取り除かないとすぐに戻ってしまうのです。肩こりの多くは不良姿勢によって筋緊張が強くなっている事が多く日常生活での姿勢はとても重要であり、首のこりや痛みにも同様な事が言えます。