011 テニスによる腰痛
東京都江東区豊洲にお住まいの40代主婦
久しぶりにテニスをしている最中、ボールを打った瞬間に突然グキッとした嫌な痛みを左腰に感じた。その後2~3日は身体を動かすと痛んだが徐々に痛みは落ち着いてきた。しかし、車の運転など同じ姿勢が続くと左腰が痛くなってくる。特に長時間座っていると痛む。
来院時腰部の可動域検査で痛みは出なかったが、時々、動作によっては腰が痛む。身体のバランスをみると右足の片足立ちが非常に立ちづらく重心が左側に乗ってしまう。痛みは左仙腸関節(骨盤の関節)付近にでるとの事なので左骨盤、左腰に負担が強くかかっていたと思われる。このため、背中~腰にかけての筋肉も左右でバランスが悪い。腰椎、骨盤、股関節を正しく働かせるように施術を行う。また左右の筋肉のバランスをとる事で両足に体重をかけられるようにし、重心が中央にくるように施術を進めていく。5回の施術でほぼ痛みは消失。長時間同じ姿勢で出てくる痛みも7回で感じなくなる。重心が左にくるクセが強いので予防も含めた施術を継続。
コメント:この方は右足アキレス腱を断裂した事があり、右足に体重をかけないようにしていた事がありました。また、それとは関係なく昔から左に重心をかけるクセがあり、知らずのうちに重心が崩れてしまったようです。その状態のまま、テニスで体を動かした為、強い負担が左腰にかかってしまいました。この方の場合、久しぶりのテニスが問題なのではなく偏った重心に問題がありました。つまり、前からのクセが大きく影響していたと思われます。実は来院される方に多いケースです。バランスが崩れていた自覚はない為、突然痛みが出たと思いがちですが、それまでのクセや日常の姿勢が本当の原因である事があります。片足立ちをしていないか、足を組んで座っていないか、靴のかかとが片方だけ減っていないかなど、一度、自分自身で確認してみると良いでしょう。