015 椎間板ヘルニアによる腰痛と足のしびれ
30代 男性 デスクワーク 東京都江東区東雲にお住まいの30代男性デスクワーク
20代の頃に腰痛が悪化し椎間板ヘルニアの診断を受ける。その後、症状は安定していた。1ヶ月前から座位で腰に違和感があり、だんだんと痛くなってくる。その後、症状は悪化し左足にしびれがでるようになる。さらに歩行などの動作でも腰に痛みが現れ、ひどい時は何をしていても辛い状態。ここ3ヶ月仕事が忙しく1日中デスクワークが続いていた。整形外科では、椎間板ヘルニアによる再発と診断を受け、痛み止めとけん引治療を受けるが改善されず、来院。
初回検査時、どの可動域検査においても左腰に痛みがあり、また前屈では左足太ももの後ろに痛みを感じる。ただし、ヘルニアの検査であるSLR検査では陰性であり、筋力低下、感覚異常なども見られないため、ヘルニアが存在するものの、痛みやしびれの原因が椎間板ヘルニアではない可能性があるといえる。整形外科での診断があるので、けん引などの患部の直接的な施術は行わず、腰部、臀部の筋肉に対してアプローチする。5回目までは症状が安定しなかったが6回目にしびれが改善する。筋肉の過緊張がとれたところで様子を見ながら腰椎の関節を働かせるように可動をつける。約10回の施術で80パーセントくらいまで改善。長く座っていると徐々に痛みが出てくる状態が残っているため、さらに継続して行う。
コメント:この方は知人にカイロの施術を勧められ来院されました。ヘルニアの事実はあるのでしょうが、痛みやしびれの原因については疑いがあったので検査を踏まえた上でご本人に了承を得て施術を行いました。この方の重心は右側に偏っていて、右側の腰部の緊張がかなり強かったので、その緊張をとるように施術しました。このやり方で徐々に改善していったのですが、おそらく右側の緊張が強かった為、重心が傾き左側の筋肉を伸ばし、結果として神経が伸ばされた状態になっていたのではないかと思います。このように椎間板ヘルニアが存在していても痛みの原因がヘルニアとは限られませんので、医療機関も含め複数の場所で診てもらうなど、症状にあった治療を行う事が必要になると思います。