017 デスクワークによる慢性的な腰痛
東京都江東区有明にお住まいの30代男性デスクワーク
デスクワーク中心で一日中座りっぱなしの状態である。普段から仕事中や車の運転など長時間座っていると腰が重くなってくる。今回は長時間の運転後、いつもより腰がきつくなり体をひねると痛みが出た。その後も改善せず仕事での座位がきつくなってきた為、来院された。
初回時、腰を反らす伸展の動きで腰の中央が痛む。さらに左右にひねる回旋の動きでも痛みがあった。バランスを診ると腰椎のカーブが崩れ背中の後彎が強く猫背になっていた。腰と背中の筋肉の緊張が強く姿勢を起こそうとしても起きない。無理に起こそうとすると腰が反ってしまう。まず強く緊張している腰と背中の筋肉をゆるめ、特に後彎が強い胸椎(背骨)に動きをつけていく。また、同時に左右のバランスもとっていく。約3回の施術で座位での痛み、重さが軽減し動作での痛みは消失する。その後、自宅でのエクササイズをアドバイスし、5回目で症状の改善に至る。仕事中における座位も気にならなくなった。根本的なバランスの改善を含めて間隔を開けながら施術を継続中。
コメント:長時間、同じ姿勢を保つ事はバランスを崩しやすくします。なぜなら、人間は立って動くようにつくられているので、同じ姿勢(特に座位)は機能的に苦手なのです。長い時間、同じ姿勢だと、自分のクセでの楽な姿勢をとりがちです。これがバランスを崩す原因となるのです。この方もバランスが崩れてしまったのですが、自分自身で良い姿勢をとろうとしても出来なくなってしまいました。こうなると筋肉の緊張が強くなり悪循環になります。同じ姿勢は人間にとって苦手だという事を認識して、意識的に動かす事が予防になります。オフィスでも最低1時間に1回は席を立ちトイレに行くなど工夫ができると良いでしょう。こまめに意識して動かしていても重い、痛むなどの症状が出ている方は、悪化させない為にも何らかの治療をお勧めします。