021 肘が固まり伸ばせない

千葉県船橋市にお住まいの30代男性自営業

サッカーの試合中に転倒し右腕の肘関節を後ろに反る形で地面に手を着く。その直後から動かすと痛みがあり、整形外科で診察を受ける。診断結果は肘関節の靭帯が伸びているとの事。肘を曲げ内側に曲げたまま包帯にて1か月固定を行う。しかし、肘関節を動かそうとすると痛む。さらに肘が固まって伸びなくなってしまった。

豊洲肘の痛み
来院時、肘を伸ばそうと動かすと肘の後ろに痛みが出る。前に曲げようとすると肘の前に痛みがあり、それ以上は曲げられない。筋肉の緊張も高まり肘が曲がったままロックしている状態であった。肘を伸ばす為には、肘の後側で上腕骨の肘頭窩と呼ばれるくぼみに尺骨の肘頭突起が入り、肘の前側の筋肉が伸びなければいけないが、それが制限されていた。動かすと痛むため、まず周りの筋肉の緊張をとる事からはじめ、少しずつ動かしていく。多少の痛みを伴いながらも続けていくと約4回の施術で肘が伸びるようになった。左腕に比べるとまだ曲った状態があるが痛みは軽減し、問題なく動かせるようになった。肘の痛み豊洲
 コメント:肘を強くついた時に前側の靭帯や筋肉が伸ばされた状態になったため、肘を曲げた状態(靭帯や筋肉は縮む状態)で固定されたようですが、その期間が長かった為か、肘の後側が常に伸ばされている状態で固まってしまったようです。肘関節を伸ばす時には後側の関節がはまり前側の筋肉が伸びなければいけないのですが、それが制限されていました。固定の期間およびリハビリ的な運動(関節を正しい位置で動かす、必要な筋肉を鍛えるなど)ができていれば良かったのではないかと思います。関節にアプローチしていくカイロプラクティックの施術はこのような症状でも改善が期待できると思います。