025 たびたびおこる首の寝違え(首痛)

東京都江東区豊洲にお住まいの30代男性消防士

時々、首が筋違えたようになる。たいてい朝起きると首が痛み、動かす事ができない。痛みは右首であったり左首であったりと決まっていない。何日かすると何となく落ち着くが、また忘れた頃に同じように繰り返す。今回はここ1か月で3回目と頻度が高く、今朝起きて首を動かすと左首が痛む。

首の痛み豊洲
 来院時、頚椎可動域検査では、どの方向に動かしても左首から肩にかけて痛む。特に右側に倒した時が強く痛む。触診をすると頚椎の左の関節に動きがなく両首から肩にかけて筋肉の緊張が強い。まず炎症が起きている可能性が感じられたので冷却をする。落ち着いたところで筋肉の緊張をゆるめながら、頚椎の左の関節に動きをつけていく。初回の施術で痛みは軽減。右に倒した時の痛みが残るものの、筋肉をゆるめて関節に動きをつける施術を繰り返す事で約3回の施術で痛みはなくなり首をスムーズに動かせるようになる。首の前後のカーブもバランスが悪い状態であったため、頚椎のカーブを保つ枕を使用してもらい、寝方や姿勢のアドバイスをして施術を継続する。
首の痛み豊洲
 コメント:この方は、普段から体を鍛えていて筋肉もしっかりしています。運動の習慣がありストレッチなど体のメンテナンスにも気をつけていました。それなのにいつも首が筋違えてしまい動かせなくなる事に悩んでいました。筋肉は関節の状態によって働きが変わります。命令を出す神経の流れによって力が弱くなったりもします。体を鍛えたり動かしたりする為には正しい関節の働きが必要です。この方は日常的なバランスに問題があり関節の働きに偏りがありました。その為、疲労がたまると痛みが出ているようでした。この後、合計7回ほどの施術で安定しました。現在は痛くなる前に疲労を感じたら1か月~1か月半に1度来院されています。何度も繰り返す症状には理由があります。現状と正しい状態を知る事と早めのメンテナンスが有効です。