034 足の痛みとしびれ
東京都江東区塩浜にお住まいの30代男性パソコンによるデスクワーク
3~4年前から、右足首のくるぶし付近に痛みやしびれを感じていた。最近は少し落ち着いたものの仕事で長時間座っていると症状が強く出てくる。常に出ているわけではなく一時的に良くなり気にならない時もある。痛みやしびれがある時にマッサージへ行くとその時は良くなるがまた同じ状態に戻る。痛くて我慢できないほどではないが慢性化した状態が続いている。
来院時、右足首に少し痛みが出ていた。腰椎可動域検査(腰を動かす検査)では、前屈をすると右足首の痛みが強くなり、伸展(腰を反らす)だと右腰に痛みが出た。身体をチェックしていくとバランスが悪く、重心が両足ではなく左側に偏っていた。また、猫背もかなり強い。ヘルニアの検査では陰性だが右足を伸ばすような動作をすると痛みが増す。右側の背中、腰、足の筋肉の緊張が強いため、筋肉の緊張をとりながら、腰椎、股関節、足関節の調整を行う。初回は症状が残るものの軽減。右側の過緊張がすぐに出てしまうので続けて施術を行う。また、右足に重心をかけられるように腰と右足首にテーピングを施す。6回目あたりから痛みの程度、頻度が大きく軽減。長時間座位が続くと姿勢が崩れ、状態が悪化するので、引き続き仕事中の姿勢と猫背を改善していく。
コメント:背中、腰、お尻、足の筋肉ともに右側が伸ばされて張っている状態でした。そのため、無意識のうちに体重が掛けられない状態になっていました。この状態だとヘルニアの有無にかかわらず、足までつながっている神経も左に比べ伸長された状態になります。また神経とつながっている脊髄の硬膜という膜も張りが強くなります。この状態が足のしびれにつながっていたと思われます。身体を曲たり足を伸ばす時に右側は伸長された状態から余計に伸ばされるので、当然、緊張が強まります。これが症状の原因だったようです。実際、筋緊張が緩むのと同時に症状も軽減、消失しました。レントゲンでヘルニアと確認されていない場合でも、このような原因でしびれや痛みが出る事もあります。それだけ重心とバランスは重要なのです。