035 自転車に乗ると手がしびれる
東京都江東区有明にお住まいの20代男性会社員デスクワーク
普段から競技用自転車で通勤をしている。週末はトレーニングや競技会などに参加。最近、ハンドルを握っている手にしびれを感じる事が多くなった。気にならない時もあったが1週間前からは両手全体に常に感じるようになる。首や肩周りの筋肉を強化する為、マシントレーニングを行うがしびれは変わらず。仕事はデスクワークで、自転車に乗っている時以外にしびれを感じることはない。
来院時、特に痛みはなく、各検査でも痛みやしびれは出ない。姿勢、バランスを診ていくと、背中の後彎が強くかなりの猫背であった。その為、首が正常なカーブを保っておらず、顎が前に出ている姿勢であった。また肩周辺の筋緊張が強かった。頚椎(首の骨)、胸椎(背中)を調整。同時に肩周りの筋緊張を取り除き首と胸郭の状態を改善させる。また良い姿勢を保ちやすくする為、腰椎(腰の骨)も矯正する。3回の施術で自転車時のしびれはほぼ消失。脊柱(背骨)を良い状態でキープさせる為のエクササイズを行ってもらい、日常的な姿勢を注意する事で状態が安定した。
コメント:この方は、猫背がかなり強く前傾姿勢でありました。その為、首のカーブが崩れ、首の筋肉や脊髄を包んでいる硬膜が日常的に緊張している状態があったと思われます。また検査では陰性でしたが、鎖骨周辺でも神経の通り道を圧迫していた可能性もありました。(胸郭出口症候群)競技用自転車は前傾が強く、そこから顔をあげる為、さらに大きな緊張と負担がかかっていたと考えられます。このような場合、首や背中の筋肉を強化する事が優先されがちですが、まず普段の基本姿勢を改善させる必要があります。