043 長時間歩行と運動時の膝の痛み(股関節の問題)

東京都中央区勝どきにお住まいの30代男性会社員デスクワーク

定期的にテニスとランニングを行っている。長時間歩行と運動時に左膝の内側に痛みを感じ、膝を曲げると突っ張って曲げづらい。以前から気になっていたが、歩行、運動ともに長時間になるほど強くなり、やめると徐々に治まるが、最近は痛みが強くなり、回復しなくなっていた。心配なので大学病院の整形外科でレントゲン検査をしたが特に異常はないと言われた。膝の痛み豊洲テニス
 来院時、膝を屈曲すると痛む。自動運動(自分で曲げる)、他動運動(力を抜いてもらい他者が曲げる)ともに左膝の内側に痛みが出るものの、その他の動きでは問題ない。痛い場所を確認すると膝関節のやや下内側で筋肉の腱が集まる鵞足(がそく)と呼ばれる辺りであった。立位や座位でバランスの検査をしていくと、左の股関節と骨盤に問題があった。左股関節に正常な動きがなく、内転筋(モモの内側の筋)やハムストリング(モモの裏側の筋)が硬く緊張し張っている状態であった。そこで、左の股関節及び骨盤にアプローチして施術を行う。2回の施術で痛みは軽減。5回目には長時間走行以外は問題がなくなる。1時間以上走ると少し痛みが出てくるので継続して施術を行う。

豊洲股関節の痛み
 コメント:来院時は筋肉緊張がかなり強く、動かすと筋肉が張ってしまい痛みを強くしていました。筋肉が緊張する時は理由があります。打撲や筋疲労など様々な理由が考えられますが、この方の場合は股関節の働きが悪い為に筋肉に負担をかけていました。また、痛みが出ていた場所が膝周辺であった為、膝の問題と思い込んでいたようです。実際、膝の周辺はあまりコンタクトせず、股関節中心の施術で改善しました。このように痛みが出現した場所だけが原因とは限らないので、なかなか改善しない場合は他の原因を疑う事も必要になります。