046 左腕から手先にかけてのしびれ(頸椎椎間板ヘルニア) 

東京都江東区豊洲にお住まいの30代女性秘書

デスクワークで慢性的な肩こりがあり、時々、首が痛くなる。今回は産休後に復職してすぐに首が痛くなり、手にしびれが出始めた為、整形外科を受診する。MRI検査にて頸椎椎間板ヘルニアと診断されるが、手術をするほどでもなく、今はできる事がないので経過観察と言われ来院された。

手のしびれ豊洲
 来院時、何もしていなくても左手、人指し指と中指にしびれがあり、首をどの方向に動かしてもしびれが強くなる。特に左側屈(左へ倒す)、左回旋(左を向く)、伸展(後ろへ倒す)では強くしびれ、同時に上腕の外側と肩甲骨の内側にも痛みが走る。整形外科検査及びカイロプラクティック検査からは、痛みの原因が椎間板ヘルニアによるものと断定はできないものの、頸椎左側の椎間孔内での神経根圧迫の可能性が強いと判断して(脊髄からつながっている手にいく神経の通る穴が狭くなり、神経の通りを邪魔している)、椎間孔内における圧迫を取り除くように施術を行う。状態を確認しながら筋肉の緊張緩和及び首の左側を主とした頸椎の牽引を繰り返す。2回目の施術後には明らかに改善し、5回目には手先にしびれが残るものの程度が弱く、気にならないくらいに改善。8回目には、ほぼしびれは出なくなった。頸椎カーブを保つ枕の使用とデスクワーク時の簡単なストレッチによって、良い状態をキープしている。

手のしびれ豊洲
 コメント:ここのところ、デスクワークの方に 増えているのが手や腕がしびれる症状です。手がしびれるには様々な原因が考えられますが、その原因が何であるかを検査や触診で判断する事が重要になります。この方の場合、おそらく椎間板ヘルニア自体は以前からあり、今回復職して長時間座位による不良姿勢が続いた事で頸椎に大きな負担をかけ、神経の通り道を狭くさせた可能性が考えられます。ヘルニア自体がなくなったわけではありませんので、負担がかかる状態が続けば再発する可能性が高く、頸椎に負担をかけない事が大切です。それは、日常生活での正しい姿勢であり、負担の少ない座り方です。当院では、姿勢や座り方、就寝時の枕、また予防の為のエクササイズなどをアドバイスして、再発防止に努めています。