055 慢性的な肩こり、全身の疲労
東京都江東区豊洲にお住まいの40代男性デスクワーク
20年来の慢性的な肩こりがあり、ひどい時は全身が重くなり呼吸が苦しくなる。週に1度は必ずマッサージに行くが最近は2度3度と回数が増えていて、マッサージを受けても楽にならなくなった。仕事はほとんど座位でパソコンを使用。1日12時間を超える事も頻繁で休日出勤も多い。休日も家で寝ている事が多く身体が硬く固まっていて不快な感じがとれない。
来院時、頸椎の可動域検査では問題がないが、座位の姿勢が非常に悪く前傾になってしまう。その為、胸椎および肩甲骨の動きが制限されていて背中や肩を起こそうにも起こせない。触診をしていくと第5・6胸椎に圧痛を認める。首から肩および背中にかけて筋肉の張りと緊張が強かった。緊張した筋肉を緩めながら胸椎の動きを回復させていく。それにより肩甲骨を背骨の方に引き寄せる動きが可能になり、さらに背骨を正しいカーブに戻し身体を安定した状態で支えられるように矯正する。胸椎の圧痛は1回の施術でなくなり3回目の施術で前傾が7割改善。負担の少ない座位姿勢や職場でのエクササイズをアドバイスして休日には軽く散歩をしてもらう。6回目の施術後には日常的な肩こりと不快な感じは消失した。
コメント: 来院時はひどい前傾姿勢でした。肩甲骨の動きがほとんどなく首から腰辺りまでの筋肉は緊張して硬くなっていました。さらに身体の前側につながる肋骨や鎖骨にも影響が出て呼吸運動をつかさどる胸郭というユニットにも影響が出ていたようです。息苦しくなるのはその為でした。今回のケースは肩こりの根本原因が背中の胸椎にありました。身体がバランスを補う事で症状が出ている事も多々あります。症状の変化が少なく継続している場合や回復力が低下してきた場合は、対症療法ではなく根本治癒が必要になります。カイロプラクティックでは全身を診る事でこういった問題を洗い出していきます。