057 四十肩と診断された肩から腕への痛み
東京都江東区東雲にお住まいの30代女性会社員
原因は思いあたらないが気がつくと右腕を前に持ってくる動作の時に右肩が痛むようになる。痛みは徐々に強くなり整形外科を受診。レントゲン検査で四十肩と言われ、痛む方向へのストレッチを指示され実行する。ところが痛みはさらに強くなり、肩だけではなく上腕の奥が刺すように痛くなる。整形外科を再受診すると痛み止めを処方されたが改善しない為、来院された。
来院時、腕を身体の前に持ってくる水平屈曲の動きで腕の奥に痛みが強く出る。また、腕を横から上に挙げる水平挙上では肩関節部分が痛み、肩にひっかかる感じがある。それ以外の動作では痛みは出ないが動きの拍子で痛みが強く出る事もある。状態を診ていくと肩関節が前下方へずれていて肩及び腕の筋肉に強い緊張がある。腕を挙げてもらうと肩をすくめて痛む。肩甲骨に対して上腕骨が滑らかに動かず引っかかる為、筋肉を緩めながら適度な牽引を行う。また肩前部の関節部分を押さえながら上腕骨を各方向に正しく動かしていく。その日の施術で痛みは8割改善。状態がすぐに戻る事が予想できたので再発防止対策として肩関節周辺に対するストレッチを実行してもらう。3回の施術で痛みは消失した。
コメント: 肩関節のずれによって筋肉や腱に負担がかかり、正しくない動きを強いられた結果、痛みが出たと思われます。この方は痛い方向へのストレッチではなく、反対方向へのストレッチが必要でした。肩は前方へずれていたので後方へのストレッチ及び動きが必要でした。前方への過度な伸長が筋膜や神経をも伸長する事になり刺すような痛みが出ていたと思われます。整形外科では画像診断が中心になりますので日常生活での動作などはなかなか考慮してもらえません。この方も仕事で前かがみによる作業が多く肩や腕を酷使していました。再発防止の為に肩関節の正しい状態、動きを理解してもらい、必要なストレッチやエクササイズを実行するようにお伝えしました。カイロプラクティックでは、関節や筋肉の動きを重要視していますので、その方の日常環境を考慮した施術を行っています。