071 出産における骨盤のゆがみ
神奈川県川崎市にお住まいの30代女性看護師
出産時にやや問題があるということで2ヶ月間の入院生活が続いた。その際、医師の治療方針によって右側を下にして寝るように言われていたため、いつも右側を向いて寝ていた。出産は無事に済んだものの退院してからからだのバランスに違和感がある。右足に体重がのらない。右膝に体重がかからず勝手に左の膝に体重がかかってしまう。自分では両足に体重をかけようとしてもかけづらいため、歩行時も違和感が強い。腰に重い感じはあるものの反らさなければ痛みはない。一度、整体で施術をしてもらい以前よりは良くなったが、まだ偏った感じは変わらない。
来院時、立位でバランスを診ると左へ重心があると安定しているようであった。動きのバランスを診ていくと、左の腰、骨盤、股関節に体重がしっかりかからない。特に左側へ身体を倒す側屈の動きが制限されていた。そのため、左側へ身体を曲げる時は、反対の右側の股関節を外側に出すことで対応していた。この動きは代替作用であり、正しい動きではないため、左腰の側屈制限を回復させるように施術を行う。このバランス状態が長く続くことで、他の関節や筋肉にも負担がかかり固まっていたため、全体のバランスを確認しながら施術を行った。3回の施術で違和感、痛みともに消失。歩行もしやすくなった。
コメント:長い時間、右下で寝ることで腰の右側の筋肉が固まって癒着してしまったと思われます。そのため、起き上がり立った時に右腰の筋肉が固まったまま動かないので、からだを左右に曲げる側屈という動きが制限されてしまいました。右側は縮まって固まっているのでからだを左に曲げる時に筋肉が伸びず、からだを曲げる動きができなくなっていました。よって右のお尻を外側にずらすことで、左側にからだを倒していました。しかし、それは腰に動きがあるわけではありません。当然、日常生活でもその状態が続いていたため、重心が均等ではなく、歩行時も違和感がありました。人間のからだはひとつの動作をする時にからだの様々な関節を働かせています。そのうちのひとつに問題が起きても正しい動きはできなくなります。そのためカイロプラクティックは全体のバランス、全体のからだの動きをチェックして施術を行います。