073 うつ伏せによる腰痛
東京都江東区豊洲にお住まいの30代女性デスクワーク
旅行先でリラクゼーションマッサージを受けた。その旅行から帰宅中、くしゃみをした瞬間、腰にピキッと痛みが走った。それからは、座っていても痛む。立ちあがる時など動作時に痛みは強くなる。朝起床時は腰が固まっていて動き出すまでが痛む。腰は全体に痛むが、やや左側の方が強い。
来院時、どの動作でも痛み、特に左右に曲げる動作で痛む。バランスをチェックしていくと、左右では右重心、前後では腰椎の反りが強く骨盤が前傾していた。背中から腰にかけての筋肉の緊張も強い。施術は、筋緊張を緩めながら仙骨、腰椎、胸椎と矯正。また、股関節の動きにも制限があったため、こちらも矯正。それをくり返し、4回の施術でほぼ痛みは消失。ただし、バランスの不安定さが残るため施術を継続中。
この方は特に腰椎と仙骨のあいだの筋緊張が強く腰椎の動きが制限されていました。特に腰椎の4番に左側屈(左に倒す動き)制限があり、それが痛みにつながっていました。腰椎と仙骨付近の筋緊張を緩めながらけん引をして負担を軽減させ、さらに第4腰椎の側屈の動きを取り戻す施術を重点的に行うことで改善しました。原因は、おそらくリラクゼーションマッサージによる長時間のうつ伏せです。うつ伏せの時間が長かったため、腰椎と仙骨のあいだの関節が圧迫され筋肉が緊張してしまい関節の動きをロックさせてしまったようです。それにもともとのクセと思われる左右のゆがみが加わり、第4腰椎の動きにも問題が起きてしまいました。うつ伏せの姿勢は腰が反り過ぎてしまい、腰椎と仙骨付近に過度な緊張をもたらします。よって、うつぶせ寝の姿勢は腰には良くありません。うつ伏せで、雑誌や新聞をみたり、読書やスマホ、テレビをみたりすることは、腰痛の原因になりますのでやめましょう。