083 腰痛(椎間板ヘルニア)
東京都江東区東雲にお住まいの40代男性デスクワーク
2カ月前から朝起きると腰に痛みが出始めた。動き始めると落ち着くがデスクワークで長時間座っていると気になる。1週間前に腰にピキっとした痛みが走った。以来、動けないわけではないが腰がこわばった感じが続き動作によっては痛むようになった。整形外科を受診すると椎間板ヘルニアだと告げられた。数種類の薬を処方されたが変化がないため来院された。
来院時、可動域検査では深く前屈をすると痛みがあり、それ以外では痛みは出ていなかった。ヘルニアのSLR検査は両足ともに陰性。膝を抱えるような動作では深い位置で少し痛むが、特にしびれや筋力低下などもない。バランスや腰椎の可動性を確認すると腰椎の1番目と4番目の動きが悪く、腰部周辺に強い筋緊張が認められた。椎間板ヘルニアによる直接的な痛みではないと判断し、筋肉を緩め腰椎の関節に正しい動きを回復させるように矯正。特に全体のバランスとして不良姿勢とよばれる状態であったため、胸椎や股関節にもアプローチして調整。3回の施術で痛みは消失した。
コメント:この方は器質的な問題として椎間板ヘルニアが存在するのでしょうが痛みの原因は別にありました。椎間板ヘルニアによってバランスが悪くなり腰の関節や筋肉に負担をかけていたと思われます。つまり腰椎の機能不全です。整形外科でもレントゲン検査ということでしたので、ヘルニアの存在が予想されるという医師の判断であると思われます。(椎間板ヘルニアの最終診断はMRI検査)デスクワーク時の姿勢が非常に悪い状態でしたので、その姿勢が椎間板ヘルニアになった要因かもしれません。いずれにしても、正しい姿勢が失われた結果、腰痛を引き起こしたことには違いありません。そのため負担の少ない座位姿勢と予防のためのエクササイズを実行してもらい腰痛の再発防止に努めてもらっています。椎間板ヘルニアと診断をされても、状態によっては怖がる必要はありません。飛び出したヘルニア自体を治すことはできませんが関節や筋肉の問題による腰痛であれば改善できます。心配な方は一度、ご相談ください。