085 骨盤の痛み(妊娠6か月、仙腸関節痛)
東京都江東区豊洲在住にお住まいの40代女性妊娠6か月デスクワーク
現在、妊娠6か月である。1週間前から歩行時に腰に痛みが出るようになった。痛みの場所は腰の下からお尻の方で、やや左側のような気がする。動作の動き出しでも痛みを感じるようになり、前回の妊娠中も出産後もこんなことはなかったため、心配になって来院。来院。特に思い当たることはないが、ここのところ2歳半の上の子どもを抱っこする時間が多かった。
腰椎の可動域検査では、特に痛みや可動制限などはなかったが、足踏みをしてもらうと左腰からお尻にかけて痛む。左足での片足立ちでも少し痛みがあった。関節の動きを確認していくと骨盤の仙腸関節と腰椎に動きの悪い関節があった。バランスも左重心になっていて骨盤や股関節が不安定であった。妊娠中なので負担がかからないように施術を行う。全体のバランスとして左の仙腸関節に大きな負荷がかかっていたため、その負担を取り除く。仙腸関節、腰椎、股関節にアプローチをして腰部および殿部の筋肉が正しく働くようにした。3回の施術で歩行時の痛みは消失したが、抱っこが続くと再発して戻ってしまうため継続して施術を行ない、7回目には痛みは消失した。左重心のクセが強いので、抱っこ時の重心に注意をしてもらい、特別なストレッチとケアエクササイズをアドバイスした。
コメント:この方のように妊娠中に腰や股関節、肩や背中の痛みをかかえている方は多くいます。妊娠中はホルモンによって靭帯がゆるむため、からだがゆがみやすくなっています。さらに小さいお子さんがいて抱っこを続けているとゆがむリスクは高まります。理想は、抱っこをせずに安定した負担のかからない状態でいることですが、それはなかなか難しいと思います。よって、できるだけ負担のかからない姿勢や動作、日々のセルフメンテナンスをお伝えしています。痛みをかかえたままでは、お腹の赤ちゃんにも良くありません。出産前に身体をしっかりメンテナンスしておきましょう。