111 ふくらはぎの痛み

東京都江東区豊洲勤務の20代男性

2~3日前から何となく身体がだるい感じがあった。今朝、起きた時は問題なかったが、出社してデスクワークをしていると両足のふくらはぎが重だるくなり痛みへと変わった。今は何をしていても痛みがあり歩くのも辛い。自覚症状としては筋肉痛のような痛みではない。仕事は1日中デスクワークである。とりあえず、何とか楽にして欲しいということで来院された。

ふくらはぎの痛み豊洲

足首を動かしても、ふくらはぎを押しても痛みに変化はなく、整形学テストや神経学テストも陰性で、とにかく重い痛みが強いという状態でした。姿勢をチェックすると腰椎の前へのカーブが崩れた状態で、腰の可動域検査では少し腰に痛みがありました。ふくらはぎの直接的な問題ではないと判断しバランスが悪くなっている腰椎にアプローチして施術を行ないました。ゆがみのある腰椎に対して矯正を行い、固く緊張した骨盤周辺の筋肉を緩めました。その結果、若干、重い痛みが軽減しましたが立位になると戻ってしまいます。そこで、立位にて上部腰椎に対して持続的な圧力をかける矯正を行いました。押している部分に強い痛みがありましたが、その後は軽減し重い痛みは再発しなくなりました。この方法で繰り返し施術を行ない、ふくらはぎの重い痛みは改善しました。

下半身痛み豊洲
コメント:腰椎の正しいカーブが崩れたことで足へつながる神経と血液の流れが悪くなり、ふくらはぎに症状が現れたと考えられます。整形学や神経学検査など医学的検査が陰性であっても、実際の臨床ではこういったことが起こります。腰椎のバランスが悪くなり腰椎から足へ向かう神経への血液供給が悪くなった可能性があります。神経も血液により栄養が供給されますので、今回のケースは、ふくらはぎの筋肉に対して血液がいかなくなったのではなく、ふくらはぎにつながる神経自体への血液供給が少なくなった可能性があります。いずれにしても、腰椎のバランスが悪くなったことで現れた症状ですので神経がつながっている以上、ふくらはぎだけではなく足全体に起こる可能性があるともいえます。おそらく、この原因は長時間のデスクワークです。デスクワーク時の座り方に注意し、意識的に休憩をとるなどして腰椎が悪い状態で固まらないように気をつけることが必要です。筋肉的な痛みではなく症状の原因が不明な場合、カイロプラクティックの施術が有効になることがありますので、お困りの方はご連絡ください。