116 姿勢の改善(小学生)
東京都江東区豊洲にお住まいのバレエを習っている小学二年生女の子
バレエを習っていて姿勢の悪さが気になり来院された。特に膝下がO脚ぎみなっているのが気になる。バレエでの開脚時の開きづらさも感じている。痛みなどの症状はない。
身体のバランスは反り腰が強くお腹が前に出てしまっています。さらに座ると猫背が強くなり見た目も悪い状態です。立位では、一見姿勢が良さそうに見えますが腰の一部分で反っているため、腰や骨盤、股関節の協調運動がうまくできていない状態でした。この状態だと可動域や動作は制限を受け、本来の能力を発揮できません。主に猫背で動きの悪くなった背中とお尻の筋肉が正しく働くように施術を行いました。特に内旋気味になってしまう股関節を矯正し、お尻に力が入るようにしました。正しい姿勢をアドバイスして、できる範囲で正しい姿勢を意識してもらい、3回の施術で姿勢、O脚気味の膝下のゆがみは改善しはじめ、5回目には初回と比較すると大きく変化しました。子どもですので関節も柔らかく、正しい力が入れられれば、すぐに変化することが可能です。ただし、悪い状態にも戻りやすいので意識づけのために頻繁にアドバイスを繰り返しました。
コメント:バレエは一見、姿勢が良く見えますが、体幹でしっかり支えられていないと反り腰が強くなり、悪い姿勢の原因となります。バレエの姿勢は生理的な動きと異なることがあるので注意が必要です。ある意味特殊であると認識する必要があります。もちろん、生理的で正しい運動ができてはじめてバレエの専門的な動きにつながることに間違いはありません。いずれにしても、子どもの頃から正しい姿勢と正しい動きを身体にイメージさせることは、バレエをやるやらないに関わらず、とても有意義なことであると思います。それが将来の姿勢に影響し、様々な症状に対しての予防となることは間違いありません。お子さんの姿勢があまりにも悪いと感じる方は、早めに対処をしていきましょう。