121 内転筋群の緊張によるお尻の痛み

東京都江東区豊洲にお住まいの50代男性デスクワーク

長時間歩いてから左のお尻付近に筋肉痛が現れ、その後、痛みが変化してきた。歩けないほどではないが気になる。さらに我慢していると左腰にも違和感が出始めた。そのため、マッサージ店でお尻と腰周辺をよくマッサージしてもらう。直後は楽になったものの、すぐに元に戻ってしまった。2週間経過しても状況が改善しないため来院された。

中殿筋低下豊洲

来院時、股関節と腰椎の動きに問題がありました。それにより、中殿筋というお尻の筋肉がうまく働かなくなり固く緊張していました。身体のチェックをしていくと全体的なバランスが悪く、身体の重心が崩れていました。特に太ももの内側の筋肉である内転筋群の緊張が強くなっていました。施術は、股関節・腰椎を矯正して中殿筋が正しく働けるようにしました。その際、内転筋群の緊張緩和を目的とした施術も同時に行いました。3回目の来院の際には、症状は消失していました。股関節を正しく働かせた状態で行う内転筋ストレッチをお伝えして予防をしてもらいました。

中殿筋豊洲カイロ

コメント:この方は、股関節の働きが悪く歩行に大きく関与する中殿筋の機能が低下していました。簡単にいうと筋肉が伸ばされて弱化していました。根本原因は身体全体の重心の崩れですが、拮抗筋である内転筋群の過度な緊張が中殿筋の働きを妨げていました。このように人間の身体はバランスをとっています。症状が現れているところだけが悪いわけではありません。今回のようなケースでは、身体全体のバランスをチェックして何が問題なのかを見極める必要があります。