125 左肩から左腕への痛みとしびれ
東京都江東区豊洲にお住まいの50代男性デスクワーク
ある病気で内視鏡の手術を大学病院にて受けた。全身麻酔での手術が無事終わり、意識が戻ると左首が痛み、左肩から左腕にかけて刺すような痛みとしびれが出るようになった。手術前は特に問題がなく、担当医に相談すると「おそらく手術時の体勢が首に負担をかけたのではないか。」と言われ、同じ大学病院の整形外科にて精査となる。MRI検査の結果、「頚椎に問題があり、薬を服用し、少し経過観察をして悪化するようであれば手術をした方がよい。」と言われた。いきなり手術の話となったため不安になり、少しでも手術を回避できるならと来院された。
来院時、首を少しでも後ろに倒そうとすると強い痛みとしびれが出て、首を左側に倒す動きと左に回す動きができませんでした。各検査から、頚椎の神経を出す椎間孔が狭くなり、神経が刺激を受けている可能性があると判断しました。施術は、筋肉の緊張を緩和させ、椎間孔が拡がるようにアプローチをしました。1回の施術で痛み、しびれともに軽減し、2回目の施術後にはしびれが軽く残るものの痛みはほぼ消失したとのことです。
コメント:内視鏡の手術時の体勢が、仰向けで身体を持ち上げられる状態であり、「首を深く屈曲している時間が長かった」と説明を受けたそうです。おそらく、もともと首の状態に問題があり、負担のかかる状態が長時間続いたため症状が現れてしまったと思われます。整形外科の方針もありますので、整形外科の先生の指示通り通院をして頂く旨をお伝えして施術を行ないました。お仕事の都合、ご病気の治療もあり、週に一度の施術しかできませんでしたが、首を右斜め前に倒し左首の後の筋肉を伸ばすことを中心に頚椎の椎間孔を拡げる施術で症状は改善しました。また、家でも首のストレッチをしてもらい椎間孔が拡げる時間を増やしてもらいました。ご本人にとっては予想以上の結果だったようで喜ばれていましたが、ご病気の治療を優先させなければいけないため、施術は一時中止となりました。椎間板ヘルニアや頚椎症の診断を受けても、カイロプラクティックの施術で改善するケースが多々あります。もちろん、適応外の場合もありますが、問診や検査によって客観的に判断し、きちんと説明をしてから施術を行ないます。薬での治療や保存療法でも変化がない方は、カイロプラクティックを検討してみてください。