144 カイロプラクティックで改善しなかったケース5(緊張性頭痛)

東京都江東区塩浜にお住まいの40代女性デスクワーク

半年前から慢性的な頭痛に悩まされている。頭痛はこめかみから目の奥の方に響く感じで継続して痛む。朝はましであるが、午後になるとだんだんひどくなる。動作時、身体に力を入れると目の奥に響く。動作時に若干のめまいがある。医療機関では、MRI検査などによって脳に問題はなく緊張性頭痛という診断を受けた。痛み止めや筋肉を緩和させる薬、漢方薬の処方をされるが、あまり効いていない。

頭痛豊洲

来院時、座っている状態でも目の奥の方に重く響く頭痛があり、頚椎の可動域検査をはじめ関連する整形学検査では、全ての動きで頭痛が強くなる状態でした。ベッドに仰向けで寝る際や体勢を変える際にも身体の動作時には頭痛が悪化してしまいます。頚椎はストレートネックであり、後頭部から首、肩周り、背中の筋肉はかなり緊張が強い状態でした。頚椎や筋肉の触診をするだけでも、頭に響くとのことでしたので施術は慎重に行いました。軽く触れるくらいの圧力でコンタクトし、頭や首の重さを利用して矯正を行いました。首や頭に負担のかからない寝方や患部の冷却や温熱など物理的な方法もいろいろ試して頂き、3回の施術を行ないましたが大きな変化はなく、残念ながら豊洲カイロでの施術を断念されました。頭痛豊洲

コメント:緊張性頭痛の文字通り緊張が強く、動作時や触るだけで力が入り頭痛が悪化してしまうため、なかなか直接的な矯正ができませんでした。構造的なバランスの問題にアプローチすることすらできなかったのが本音のところです。この方の症状に対して施術が適応か否かの判断ポイントは2つありました。一つは、医療機関で検査を受け処方薬による治療をされていたこと。もう一つは、身体に構造的な問題(頚椎などのゆがみ)が認められたという点です。医療機関での診断は内科的な問題などの可能性が低いということになりますし、また構造的な問題が頭痛につながる可能性は十分考えられるからです。その2点からカイロプラクティックでの施術は可能であると判断しました。何をしても辛く、変化が少ない珍しいケースではありましたが、結果としてお役に立つことができず申し訳なかったと思います。ただ、もう少し頚椎や胸椎にアプローチできれば変化が現れたのではないかという思いもありますので、今回のケースを活かし、今後も努力を重ねていきたいと思います。症状についてのご質問は遠慮なくご連絡ください。