145 急性腰痛(ギックリ腰)
東京都江東区豊洲にお住まいの30代男性デスクワークと立ち仕事
仕事にて、立位で頭の上の物をとったり、しゃがんで足元のものを動かしたする作業の最中、腰部にピキっと痛みが走った。嫌な感じがしたが動けたので作業を続けていると、痛みはだんだん悪化して強い痛みに変わった。動作時に痛みが強くなり身体を起こしていないと立てなくなりそうで怖い。怖い感じがあるものの歩くことができないわけではない。そのため、すぐに来院した。
およそ3時間前に痛めてしまったとのことでしたが、腰部に熱感などは感じられなかったため冷却はしませんでした。完全に腰が抜けた状態で、前屈、伸展(後屈)ともに痛みがありました。歩行動作や身体の各動作を確認すると胸腰移行部の関節の働きが損なわれ、第4・5腰椎に負担がかかっていました。腸腰筋をはじめ腰部周辺の筋緊張を取り除き、胸腰移行部を矯正しました。施術後は痛みが残るものの改善傾向にあったため、寝方と座り方をアドバイスして、この日は終了しました。それから3日連続して施術を行なうと、深い動作以外は、ほぼ痛みは消失しました。症状は解消しましたが関節の動きの悪さは残っていたため、間隔をつめて2回ほど施術を行なうと全く問題がなくなりました。
コメント:今回のケースもきっかけは不良動作です。身体の生理的な構造上、負担のかかる状態で無理な動きを続けたことによって痛めたと思われます。しかしながら、根本原因は日常生活における姿勢に問題があったと思われます。つまり不安定な状態ができあがっていたということです。実際、この方も普段の姿勢が良くなく、姿勢に気をつけることは皆無だったそうです。日常的な不良姿勢という根本原因があり、それに不良動作が加わり急性症状として現れてしまいました。それでも早期改善できたのは、この方は状況を深刻に受け止め、こちらの指示通り来院しアドバイスを守って頂いたからです。痛めてすぐに来院してけ頂いたこと、間隔を詰めて施術を受けて頂けたことが何よりも早期改善につながりました。基本的には、急性症状の場合、早期の対処が早期改善につながります。症状などでご不明な点やご不安な点は遠慮なくご質問ください。