158 坐骨神経痛といわれた症状が改善
東京都江東区東雲にお住まいの50代立ち仕事の女性
2ヵ月ほど前から右足太ももに違和感が現れている。筋肉痛かと思い放っておくと、次第にお尻に重だるさが現れ、その後しびれが現れ始めた。仕事が多忙のため我慢をしていると、さらに、しびれるような痛みが右のふくらはぎへ下がってきた。お尻とふくらはぎの痛みが強くなってきたため整形外科を受診すると坐骨神経痛といわれ、痛み止めで様子をみることになった。レントゲン検査で骨には問題がないとのこと。しかし、一向に改善がみられないため来院された。
来院時、椎間板ヘルニアの検査であるSLR検査は陰性でした。しかし、立位にて前屈をすると右もも裏とふくらはぎにつるよう痛みが強く現れていました。その他、腰椎の可動性や全体的なバランスをチェックして、腰椎から足へつながる坐骨神経が伸張されていると判断しました。身体のバランスが悪く重心が偏っているため、腰椎と股関節にアプローチをして両足に加重できるよう施術を行ない、また前後バランスの悪さが左右のゆがみを強くしていたため胸椎を矯正しました。初回の施術で明らかな改善がみられたため、間隔をあけずに積極的に施術を行なったところ4回目の来院時にはほとんど症状は現れなくなりました。症状は改善したものの、腰周辺の筋緊張と腰椎の可動性低下の状態が残っていたため、もう少し施術が必要と判断して継続しました。
コメント:坐骨神経痛は病名ではなく、症状の通称です。よって診断名ではなく、お尻から太もも裏に現れる痛みやしびれは坐骨神経痛と言われます。この方の場合、薬が効かない状態ということからも坐骨神経が圧迫されて炎症が起きていたというよりは、坐骨神経が引っ張られていることで神経過敏の状態になっていたと思われます。特に立位の状態では重力下において身体のゆがみが大きくなっていたようです。その原因は腰椎の可動制限であり重心の悪さです。つまり、バランスが悪く、本人が気がつかないうちに不良動作、不良姿勢になっていたのです。このようなケースでは、画一的な治療方法では改善することが難しいのです。例えば、この方の場合、腰部の右側をストレッチして伸ばしてしまうと悪化する可能性が高くなります。腰椎からつながる坐骨神経がさらに伸ばされるからです。よって、この方の症状の特徴に合わせた治療が必要になります。豊洲カイロでは、その方の状態を的確に判断して施術を行なっています。