161 左膝の痛み(変形性膝関節症と診断された)
東京都江東区豊洲にお住まいの50代主婦
半年前から左膝の内側に違和感があった。2週間前にヒールで長時間歩行をした直後から膝の曲げ伸ばしや階段歩行の際に強い痛みが現れて始めたため整形外科を受診した。レントゲン撮影によって変形性膝関節症と診断され、痛み止めと湿布で様子をみることになったが、2週間経過しても症状があまり変わらないため、友人に勧められて来院された。
膝関節の内側に圧痛がありました。変形性膝関節症によって現れる典型的な部位であり、膝関節の整形学検査においても痛みが誘発されるため、診断通り、変形性膝関節症の可能性があると考えました。膝関節と関係の深い股関節と腰椎に可動性の問題が確認できたため、施術は股関節と腰椎にアプローチしました。施術後は、曲げ伸ばしが楽になり、6回目の施術後には曲げ伸ばしができるようになりました。膝関節への負担のかかる姿勢をできるだけ避けてもらうようにアドバイスをし、施術を継続して再発予防に努めています。
コメント:この方は膝関節において変形性という器質的な問題が生じていました。カイロプラクティックの施術にて器質的な変化を改善させることは難しいのですが、痛み止めや湿布が効いていないことから、おそらく機能的な問題が生じ始めて症状が現れたと予想しました。つまり変形は徐々に進行するわけで、症状が現れるきっかけが機能性の問題(今回は腰椎と股関節の働きの悪さ)であったと考えました。実際、機能性の問題を取り除くことで改善しました。しかし現実として器質的な問題があるため継続的なケアを行い、経過を観ながら必要であれば整形外科の治療やリハビリを受けて頂こうと思います。カイロプラクティック・ケアは主に機能性(神経や関節、筋肉の働き)を改善させる施術方法です。器質的な問題が生じていても、それが直接的原因でなければ改善の可能性があります。ご不明な点は遠慮なくご質問ください。
※器質的(きしつてき):組織細胞によって構成される器官の構造的・形状的な性質。器官の機能的性質に対応する語。(三省堂)つまり、膝の骨が構造的に変形してしまった場合は器質的問題ということです。ただし、変形している全ての人に痛みがあるわけではありません。
※器質的(きしつてき):組織細胞によって構成される器官の構造的・形状的な性質。器官の機能的性質に対応する語。(三省堂)つまり、膝の骨が構造的に変形してしまった場合は器質的問題ということです。ただし、変形している全ての人に痛みがあるわけではありません。