163 慢性的な肩こり、首こりの改善 (高血圧・頚動脈プラークの持病あり)
東京都江東区有明にお住まいの会社経営70代男性
長年、慢性的な肩こりに悩まされている。ここのところ状態が良くなく酷い時は頭痛が現れる。高血圧、頚動脈プラーク、糖尿病(軽度)を患っていて、それぞれ薬を服用している。頚動脈プラークがあるため、首を回しそのままの状態でいると目まいのようなクラっとする感じが現れる。辛い肩こり、首こりを改善できたらと思い来院された。
来院時、顔を左右に向けているとクラっと目まいのような状態が現れる状態でした。椎骨脳底動脈の検査も陽性であり、頚椎の施術を回避できればと考えましたが、頚椎にアプローチせずに肩こりや頭痛を改善することは難しく、血管に負担のかからない方法で施術を行ないました。主に肩甲骨付近の背中の胸椎と頚椎に対してアプローチをしました。慢性的な肩こりは徐々に改善され頭痛は現れなくなりました。また、少し時間はかかりましたが8回目の施術時には首の回旋でもクラっとする感じもかなり弱くなったとのことでした。もちろん、頚動脈の問題を治したわけではありません。おそらく頚椎の動きの問題によって頚動脈にもより大きな負担がかかっていたと思われます。その後も良い状態をキープするために施術を継続しています。
コメント:この方は、循環器系の問題や糖尿病という疾患を抱えていました。整形学検査でも陽性であったため、場合によっては禁忌となることもあります。ただし、主訴は肩こりの改善であり、頭痛の原因が肩こりによるものと判断し、血管に直接負担のかからない方法であれば施術が可能と考えました。頚動脈や椎骨動脈といった血管に負担がかかる状態は、頚椎の伸展に、さらに回旋が加わる状態です。首を後ろに曲げて左右に首をひねる動作です。この状態にならないように細心の注意を払いながら施術を行ないました。頚椎の矯正は、もちろん強い矯正ではない方法を選択しました。高齢であった場合、何かしらの疾患を抱えている方が多いと思います。カイロプラクティックでは、問診や検査によって状態を分析して施術にあたります。場合によっては適応外となることもありますが、今回のように直接負担がかからなければ適応できるケースも多々あります。ご心配な方は遠慮なくご相談ください。