168 腸腰筋緊張による首のゆがみ
東京都江東区有明にお住まいの50代男性デスクワーク
慢性的な肩こりがあり、時々首から肩にかけての筋肉の緊張が強くなり、筋違えるような時がある。デスクワークで1日中パソコンに向かっているため、猫背の自覚があるが自分では良い姿勢が保てない。2日前に、また首から肩にかけての筋肉を痛め来院された。
初回、各種検査から、脊柱の構造的バランスの問題であると判断し施術を行ないました。胸椎、頚椎にアプローチをした結果、施術後は症状が大幅に軽減したため施術を継続しました。しかし、施術後は良いものの2~3日経つと再発してしまうとのこと。そこで全体バランスをチェックし腰椎と仙腸関節および股関節の調整を合わせて行うと症状は安定しました。再発防止のため、肩甲骨周りと股関節周りのストレッチを毎日実行してもらうようアドバイスしました。
コメント:この方は文字通り猫背が強く、脊柱の正しいカーブが失われていました。特に腰椎のカーブが後弯してしまい、背中を起こせない状態のため座位姿勢時に顎があがってしまうことで首に大きな負担をかけていました。デスクワークのため、身体を支えるインナーマッスルである腸腰筋の緊張が高く、脊柱が正しいカーブを保てなくなっていたようです。実際、腸腰筋の筋緊張を緩和させるように矯正することで症状は安定しました。今回のケースのように人間の身体は全体でバランスをとり、全体で運動しています。症状が現れている部分にだけ問題があるわけではないということを改めて感じました。症状の根本的な解決には人間の身体全体を診ていく必要があります。