172 変形性股関節症と診断された股関節痛
東京都江東区塩浜にお住まいの70代女性
半年前から生活環境が変わり電動自転車に乗るようになった。しばらくして右股関節に痛みが現れた。当初はピキっとした痛みが表面に現れていたが、徐々に奥の方でも痛むようになり、膝を深く曲げたり右脚に体重をかけると痛みが強く現れる。階段や自転車のこぎ出し時が辛いが、最近は平地を歩く際にも痛みが気になる。整形外科でX検査を受け、関節軟骨の摩耗によるものと伝えられた。治療は湿布薬の処方のみで、特に改善することがなかったため来院された。
初回時、右股関節の可動性を確認すると屈曲(足をお腹の方に曲げる)制限がありました。さらに右股関節周辺筋の緊張および左腰椎の動きに問題がありました。施術は、右股関節のけん引および腸腰筋の緊張緩和、さらに腰椎と胸椎にアプローチをして右脚への荷重を軽減させました。初回後は歩行がスムーズになり痛みも軽減しました。3回目の施術後、他の持病で通院している病院の整形外科にて再度X線検査を受けたところ変形性股関節症の診断を受けました。ただし、すぐに手術をするようなレベルではなく、カイロプラクティックを受けているという話をすると、良いと思うので継続を勧められたとのこと。その後、回数を重ねるごとに痛みは徐々に軽減し、日常生活ではほとんど気にならなくなりました。
コメント:この方はX線画像も拝見しましたが、関節の間隔が狭くなっていて大腿骨を受ける骨盤の臼蓋に変形がありました。つまり器質的な問題が認められました。しかし、症状の現れている右の股関節および右荷重の原因をつくっている腰椎に対して、機能的な回復を目的とした施術を行なうことで症状が軽減し緩和しました。変形してしまった骨は元には戻りませんが、関節の働きを改善させてあげることで負担が減り、症状は改善したということです。カイロプラクティックの施術は機能的な問題を解決します。器質的変化を治すことはできませんが、器質的変化が認められても機能回復をさせることで症状を改善できるケースは多々あります。(カイロプラクティックの禁忌症・適応外と判断した場合は、医療機関の受診をお願いしています)変形性股関節症、変形性膝関節症などの症状でお悩みの方は、豊洲カイロにご相談ください。