変形性股関節症
変形性股関節症とは?
股関節は骨盤のくぼみ(寛骨臼・かんこつきゅう)に太ももの骨(大腿骨頭・だいたいこっとう)がソケットの様にはまった構造をしており、2つの骨の間には軟骨が介在しています。しかし、何らかの要因でこの軟骨が磨耗損傷することで関節の空隙が狭まった状態のことを変形性股関節症といいます。
どんな人に多いの?
中年以降の女性に多く好発する傾向があります。原因は加齢に伴うものや臼蓋形成不全(きゅうがいけいせいふぜん)、発育性股関節脱臼などのように先天的に股関節の構造に問題があり、その後遺症によるものなど様々です。
症状は初期では椅子から立ち上がるときや歩き初めなどで股関節周囲に痛みが出ます。進行するにつれ関節可動域が狭まりあぐらが掛けなくなったり、靴下の脱ぎ履きが困難になります。更に進行すると持続痛や夜間痛で夜中に目が覚めてしまうなど日常生活にかなり支障をきたすようになります。
治療法は?
整形外科での一般的な治療は薬物療法や物理療法、運動療法などの保存療法です。これらの治療で改善が見られず、日常生活に支障がある場合には手術が治療の選択肢に入ってきます。
変形性股関節では関節の空隙が狭まり、大腿骨頭が歪んでしまい関節可動域が減少します。そこでカイロプラクティックの施術では狭まった関節を牽引により広げると同時に歪んだ大腿骨頭を正常な位置に調整します。股関節の動きは腰椎や骨盤の動きと連動しているため、腰椎や骨盤など他の部位にもアプローチして改善を目指します。更に姿勢や重心の崩れも痛みと関連しているためそれらの調整も施していきます。