変形性膝関節症
変形性膝関節症
膝関節は太ももの骨「大腿骨(だいたいこつ)」と脛の骨「脛骨(けいこつ)」そして膝のお皿である「膝蓋骨(しつがいこつ)」から構成される関節です。ご存知の通り大腿骨と脛骨はくっついておらず、空隙があります。この空隙の間にはクッションの役目をする軟骨が介在していますが加齢や外傷により軟骨が磨耗損傷することで空隙が狭まり、骨が接触して変形を起こします。このような状態のことを変形性膝関節症といいます。
どんな人に多いの?
中年以降の女性に多く発症する傾向があります。原因は前述したように加齢や外傷です。また肥満も多少なりとも関係しています。
変形性膝関節症は初期段階では起立時や階段の上り下りで支障を来たし、次いで平地の歩行や正座でも痛みを訴えるようになります。進行段階では炎症により関節に水がたまることもあります。変形が進行するとO脚になり、曲げ伸ばしの際、ポキポキ音がなることもあります。
治療方法は?
整形外科での一般的な治療は先ず保存療法が行われます。主な内容は内服薬や外用薬などの薬物療法です。そして膝関節内にヒアルロン酸注射をうつこともあります。また下肢の筋力強化や関節可動域の改善を目的とした運動療法や膝を温めるなどの物理療法なども行われます。これらの治療で改善が見られない場合には手術が治療の選択肢に入ってきます。
カイロプラクティックの施術では狭まった空隙を開く調整を行います。また姿勢や重心の崩れが痛みを引き起こしている可能性もあるため、それに対しても調整を施して行きます。膝の関節は、太ももの筋肉が大きく関与しています。身体のゆがみによって太ももの筋肉が正しく働かないと膝関節には大きな負担がかかり、影響がでてきます。また、膝に負担がかからない日常生活での動作や注意点なども指導して、改善、再発防止を目指します。