側弯症(そくわんしょう)
側弯症とは?
側弯症は椎骨と呼ばれる背骨の整列が主に左右のゆがみとして現れる病態です。大きく分けると、側弯症には2つあり、機能性側弯と構築性側弯があります。機能性とは、腰痛などによって痛みから逃げるため身体が意思とは関係なくゆがみ傾いてしまう状態です。この場合、一時的な症状として現れていることが多く痛みなどが改善すると側弯はなくなります。一方、構築性の場合は成長過程の中で長い期間をかけてゆがんでくるがほとんどで、思春期の女子に多いと言われていますが原因不明なものも多く医療の現場においてもよくわかっていないのが現状のようです。
一般的な治療
機能性の場合、痛みが消失するればゆがみは戻るので、ほとんどが対症療法になります。電気治療や温熱療法を行い安静を指示されます。痛みがひどい時は痛みどめなどの薬が処方されます。構築性の場合も、経過観察をしながらの保存療法になります。進行が早い場合はコルセットなどの器具装着をすることもあります。運動療法が効果的なケースでは保存療法と合わせて行いますが、原因不明な点が多いため経過をみながらの治療になります。
カイロプラクティックでは
機能性の場合、ギックリ腰などの急性症状での反応として逃避という形でゆがんでいることが多いため、痛みの原因となっている負担を取り除きます。主に背骨全体のバランスを考慮しながら背骨の関節を矯正して回復させます。痛みの原因となっているものが改善すれば側弯はなくなります。構築性の場合、側弯している背骨自体をまっすぐに戻すことは不可能であると言えますが、それに伴う形で現れている腰痛や肩こりなどは改善できるケースがほとんどです。なぜならば、構築性の場合であってもそれだけが痛みなどの症状の原因になっているのではなく、関節の動きが悪いなど機能性の問題が複合しているケースが多いので機能性の問題を改善させれば楽になります。つまり、側弯による器質的なゆがみは改善することは難しいですが、機能的な問題を改善させることはできるので、それにより痛みや症状は改善もしくは緩和できます。